今月のワンポイント

健康管理ポイント 8、9月のケア

本格的な暑さを迎え、人もワンコもバテ気味です。
湿度の高い日本の夏は、ワンコにとって一番辛い季節です。
あまりにも暑いときは、クーラーのきいた場所へ入れてあげるのもよいのですが、冷えすぎはかえってよくありません。
ワンコのいる環境、とくに温度管理によく気を配ってあげましょう。。

★食事

この時期、ワンコの食欲はいくぶん落ちる傾向があります。
食べないからといって、いろいろなものを無理に与えるのはあまりよくありません。
ワンコは暑さに対処するために食事を大量にとらずに、身体に蓄えている脂肪などを消費しているのです。
成犬では、病気でない限り1食抜いてもかまいません。
たいていの子犬は、少々の暑さでは食欲は落ちません。
全く食べないときは何か原因があるはずなので、様子をよく見て異常があれば獣医師に相談しましょう。

食事の内容は、少量で栄養価が高くバランスのとれた、消化しやすいものを与えましょう。
ドライフードだけでは食べない場合には、白身魚、ボイルしたお肉や野菜、カッテージチーズ、ゆで卵、などを少量混ぜてあげるとよいでしょう。
与えるのは涼しい時間帯にましょうね。
また、残した食事はそのままにせず、すぐに片付けましょう。
夏は食物がいたみやすく、それが原因で食中毒になることもあります。
食器はその都度きれいに洗うようにして、煮沸消毒すればより衛生的ですね。

夏ほど、ワンコたちにとって水が大切なものとなる時期はありません。
発汗機能が発達していないワンコは呼吸によって体温調節を行っているのです。
これによって、対外へ排出される水分量は膨大です。
つねに新鮮で清潔な水をたっぷり用意してあげることが大切です。
水は、日がさんさんと当たるところではなく、日陰の涼しい場所を選んで置きます。
暑さが峠を越し秋風が吹いてくると、食欲も増してきます。
欲しがるからといって、急に量を増やすのではなく少しずつ増やしてあげましょうね。

 

★運動

運動は早朝と夜に行います。
早朝といっても7時ごろでは、アスファルトがかなりの暑さになっていることもあります。
人は靴を履いて外へ出ますが、ワンコは素足です。
アスファルトがどれだけ熱いか、手で触って確かめてから運動に連れて行きましょうね!

運動量はワンコの体調に合わせて加減しましょう。
もしも行きたがらないようなら無理に連れ出さないほうがいいでしょう。
また川や海へ連れていって泳がせるのも、普段使わない筋肉を使うのでよい運動になります。
レトリバー種なら喜んで水の中に飛び込んでいくでしょう。
水を怖がるワンコでもオーナーや水慣れしたワンコが楽しそうにしていれば除々に慣れていきます。
ただしまだ水遊びに慣れていないワンコの場合は無理して長時間遊ばせすぎないように気をつけて下さいね。
また、海へ入ったあとは、よく身体を洗って塩分をとってあげましょう。

 

★お手入れ

ノミやダニが繁殖する時期です。
ノミの場合その繁殖力はすさまじく、いったん増えてしまうとその駆除には相当の苦労を要します。
普段から犬の皮膚にノミのふんなどがついていないか、かゆがっていないかを、よく観察しておくことが必要です。
一方、ダニはノミほどの繁殖力はありませんが、くっつくとなかなかとれず、しばしば、イボと間違われ放置されることもあります。
ノミと同様にダニが媒介する病気もあるので、パットの間や目のふち、ヒゲの根元などを注意して見ましょう。

ノミやダニの嫌う香りのするハーブシャンプーを使用すると予防と駆除に効果的です。
良質のシャンプー剤なら、普段よりシャンプーの回数を多めにしてもかまいません。
シャンプーをした後は、良く乾かしましょう。
また外出の後は、ノミとりぐしでよく毛をすいてあげるとよいでしょう。
ハーブカラーを利用すると、予防的効果が期待できますね。
イーストを主成分としたノミやダニをつきにくくする、Bイーストというサプリメントを用意しています。
ノミやダニの害から100%ワンコの身体を守るということはできませんが、強い薬の入ったカラーやシャンプーを使用した場合のワンコの身体への害を考えれば、これらは安全で確かな方法です。
運動から帰ったら、タオルで全身をよくふいて、ブラシやコームなどで老廃毛を取り除くようにします。
身体に異常がないかを調べるのもこの時です

 

★環境

日射病、熱射病などを防ぐために、ワンコのいる環境をよく考慮してあげなければなりませんね。
短い時間だからといって車の中にとり残したり、日陰のないところに繋いだりするのはもってのほかです。
外飼いの場合は、犬舎を風通しのよい木陰などに置いたり、すだれやよしずなどで日陰ができるように工夫してあげましょう。
あまりにも暑がるときには、クーラーの効いた部屋に入れてあげます。
ただし、温度は冷え過ぎないように26℃~28℃に設定します。
ワンコは人よりも低い位置にいるので、人が快適だと感じても、冷え過ぎていることが多いのです。

犬舎は清潔を保つように心がけ、晴れた日は洗って乾燥させます。
すのこを利用すると掃除をするときに便利です。
体重の重いワンコでは、硬いコンクリートの上に寝ていると寝ダコが出来やすくなります。
お手入れの際にオイルなどを少量塗って、軽くマッサージしてあげるとよいでしょう。

9月に入ると夏休みよりは、いくぶん行楽地も空いて、ワンコを連れて出かけやすくなります。
ワンコ連れで宿泊できるペンションやホテルを利用して、愛犬といっしょに夏の疲れを癒してみるのもよいかもしれませんね

 

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